初めは山手1丁目、日本建鐵工場跡地についてです。
この周辺では、工場撤退に伴うマンション建設で人口が増加し、学校や保育園が不足するという問題が起きています。新船橋駅東側の約1500戸のマンション「プラウド船橋」を含む「ふなばし森のシティ」は旭硝子工場跡地につくられました。あるマンション業者は2013年、即日完売だったと発表しました。しかしそのマンションに入居した子ども達を近隣の小学校では受け入れることができず、約150名の小学生が、業者のシャトルバスで市場小学校へ通っています。バス通学の子と徒歩通学の子とで、放課後に一緒に遊べないという事態が起きています。
日本建鐵跡地も市がこのまま放置すれば、民間業者の開発が進み、問題がさらに深刻化していくと思います。
そこで昨年から、私は地元の皆さんと一緒に、周辺で不足する学校や保育園、特養ホーム、公園などに跡地を活用してほしいと市に要請してまいりました。
しかし先月、そこで土壌や地下水の汚染が発見されたため、この土地を含む近隣のまちづくりに向けて、まず汚染を取り除くことが必要になりました。汚染物質の最大到達範囲内の世帯数は約2000世帯と伺いましたが、範囲外に住む近隣の皆さんからも不安の声が出されています。
そこで伺いますが、①土壌と地下水汚染の全容を全戸配布するなどの方法で、周知徹底すること、②汚染物質最大到達範囲内にある井戸水は、市民に協力を求めて、市が責任を持って調査すること、③範囲を固定せず、近くであれば井戸水検査をしてほしいという方の要望にこたえること、④これらの費用は、土地所有者の三菱電機に負担させること、以上のことを行ったほうが良いと思いますが、いかがでしょうか。お答えください。
また、除染後の土地の活用について、「地区の特性を活かしたバランスのとれたまちづくりをしたい」とのことでした。そこで伺いますが、⑤バランスの中に、地元の皆さん、町会などの意見をよく聞き、それを生かしていくこと、⑥さらに学校や保育園、公園不足などの解決は入っているのでしょうか。⑦またその意思があるとしたら、それをどのように行っていくのでしょうか。答弁を求めます。
続きまして、下総中山駅のバリアフリー化について伺います。この駅の南口は6段の階段からなり、車椅子の方、歩行に困難を抱える方が不便な思いをされています。ある若い女性は病気で杖をついていたため、階段を昇れず、隣の西船橋駅や本八幡駅までタクシーで回ったそうです。シルバーカーを押す高齢者の方も自力で昇れず、通行人に助けてもらう。こうした実態が日常的に見られます。
一昨年、市は駅北側に回れる歩道をJR高架下に設置しました。そのこと自体は地元でも大変喜ばれていますが、しかし北口に行くには見通しが悪く、交通量の多い危険な車道を通る必要があり、しかも足の弱った方には徒歩5分以上かかる距離です。南口のバリアフリー化は一刻も早く必要だと思います。
このバリアフリー化について、市は何とかしたい思いはあるが、JRが動かなくては進まないとのことでした。そこで例えばこの段差を克服する昇降機を設置するなどの対策をJRに提案できると思いますが、いかがでしょうか。お答えください。
続きまして、JR西船橋駅南側のまちづくりについて伺います。
先日、山野町に住む方から、「公園を増やしてほしい。子どもを遊ばせる場所が少ないし、災害時の避難場所である海神南小学校は遠い」との声が寄せられました。
調べてみますと、船橋市の一人当たりの都市公園面積は約3平方メートルでした。全国平均は約10︎平方メートルですが、その7割程度になる千葉県の、さらに半分です。
近隣他市を見ますと、千葉市は一人当たり約9︎平方メートル、習志野市は約7平方メートル、柏市は約6平方メートル、流山市は約5平方メートル。松戸市や市川市も少ないほうですが、それでも船橋市が下回っていました。
西船橋駅南側である、山野町、印内町、葛飾町2丁目、本郷町は、この十年で人口は約2000人増え、その伸び率は約120%です。約12000人の方が住んでおられます。①子どもたちの遊び場所を確保する、また防災・減災の面からも、同地域に公園の増設が緊急に必要だと思いますが、いかがでしょうか。答弁を求めます。
また、やはり山野町の皆さんから「周辺に公民館が欲しい」とのご要望を頂きました。約2km先の葛飾公民館までは、足の弱ったご高齢の方には上り坂が辛く、行きたくても行けないとのことでした。また新しいマンションには集会所がなく、管理組合の会議をするにも葛飾公民館を使用すると言います。
市はこれ以上公民館を増やさない方針だと伺いましたが、例えば今後建設されるマンションの一部を借りるなどして、西船橋駅南側に分館を設置することは可能ではないでしょうか。答弁を求めます。