10日、参議院議員選挙の投開票が行われました。日本共産党と、千葉選挙区のさいとう和子候補をご支持・ご支援してくださったみなさん、また猛暑の中一緒に選挙にとりくんでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
日本共産党は選挙区では、東京選挙区の山添拓さん、沖縄選挙区の「オール沖縄」候補である無所属・伊波洋一さんの素晴らしい勝利を勝ち取りました。特に山添さんは大激戦の東京選挙区で、無党派層の中で得票数がトップになるというものすごい結果に。千葉県でもとりくみを学んでいきたいです。
比例代表選挙では、日本共産党は目標として「650万票、得票率10%以上、5議席確保」をめざしましたが、得票は361万8342票、得票率6.8%、3議席確保に留まりました。千葉県党で推していた田村智子さんはじめ、仁比聡平さん、岩渕友さんの嬉しい勝利を得られましたが、現職議員だった大門みきしさんと武田良介さんの2議席を落とすという痛恨の結果となってしまいました。個人的に私は大門さんのファンなので、本当に悲しくなってしまったところです。応援して下さったみなさんにお詫びいたします。
千葉選挙区でも、さいとう和子選挙区候補を押し上げることができませんでした。「演説が分かりやすくてスッキリした」「学校給食無料化の話がすごく良かった」など、若い世代の方々の間でも、さいとう候補の訴えに共感の輪が広がっただけに残念です。
しかし今後3年間は国政選挙が無い中、次は改憲ストップという大きな課題と、来春の統一地方選(県議選、市議選)があります。「戦争しない、武器は持たない」と誓った憲法9条の歯止めを無くし、アメリカの戦争に参戦できるようにする。あるいは軍事費2倍化で暮らしや社会保障を犠牲にするような政治は容認できません。物価高から生活を守るための消費税減税やインボイス中止、欧米並みの最賃引き上げと中小企業支援、世界一高い大学の学費引き下げ、大企業・富裕層への増税、再エネ・省エネ普及とともに原発ゼロや火力発電廃止など、掲げた公約を実現する運動もこれからです。
また今回の選挙でも、自民党の国会議員が多数参加する「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合で「同性愛は依存症」などとLGBTQへの差別・偏見の著しい冊子が配られていたことが分かったり、自民党の井上義行参議院議員から「同性愛とか色んなことでどんどん可哀想だと言って、じゃあ家族ができないで、家庭ができないで、子どもたちは本当に日本に本当に引き継いでいけるんですか」などという差別発言が出たり、桜田義孝衆議院議員から「女の人は無理して結婚しなくていいという人が増えた。嘆かわしい。もっと男の人に寛大になって」などという女性蔑視の発言が飛び出すなど、驚き呆れる事態が続きました。男女平等の達成度を示すジェンダーギャップ指数が156カ国中120位という現実が可視化されたと思います。
これに対して田村智子さんが7月7日、船橋駅前でのスピーチで、家族の在り方や個人の生き方、誰と結婚するかしないかなどについて「自民党や国家が決めるんじゃない。あなたの生き方はあなたが決める。私の生き方は私が決める」と力説しました。私もその場にいて非常に感動しましたが、特に若い世代の方々に共感が広がったのが印象深いです。
さらに選挙終盤、安倍元首相が凶弾に倒れるというあってはならない事件もありました。言論弾圧につながる暴力は断じて認められません。同時に今回の事件をきっかけにして、旧統一協会と政党・政治家とのつながりがクローズアップされています。旧統一教会による巨額の被害はいまだに引き起こされていると言います。こうした事件が起こらない社会をつくるために引き続き、がんばりたいと思います。
日本共産党千葉県委員会では、今回の選挙についてみなさんからのアンケートを募っています。
どなたでもご回答いただけますので、ぜひ率直なご意見をお寄せください。
▲選挙結果をお知らせするビラです。
▲船橋駅前で訴える、田村智子参議院議員(左)と、渡辺きよ子比例候補(右)
▲船橋駅前で訴える、さいとう和子千葉選挙区候補
▲下総中山駅前で訴える、渡辺きよ子比例候補
▲西船橋駅前で訴える松崎
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