船橋革新懇主催の「西武デパート跡地」を考える学習会に参加しました

まちづくり

12日(火)の午前、市内で開かれた表題の学習会に参加しました。日本共産党の岩井友子市議と、NPO法人まちづくり・建物なんでも相談室の高橋眞次さんが問題提起を行い、後半は参加者の皆さんとの質疑応答が行われました。

▲報告をされる高橋さん

▲西武跡地問題を取り上げた日本共産党船橋市議団のニュース。クリックで拡大します

この問題は去年2月に閉店した西武デパート跡地の再開発についてです。セブン&アイホールディングスの子会社であるセブン&アイ・クリエイトリンク(地権者は同じく子会社のそごう・西武)が船橋市に対して、「48階建てマンションをつくるのでそこに市民文化ホールを入れないか。同時に今の文化ホールと中央公民館の敷地を売ってくれ」と言ってきているのです。

船橋市は今は「まだ中央公民館をどうするかの提案を相手側からもらってない。計画の全体像が見えないうちは、市としての見解は言えない」との立場です。

高橋さんは報告のなかで、①船橋市の総合計画に即しているのか。学校や保育所、交通量はどうなるのか。②住民参加のもとで民主的な討議がされているのか。③超高層のタワーマンションは多くの問題を抱えており、財政的な問題が非常に大きい。50年間使うのであればずっと維持費がかかるがどうなのか。④土地を売却して償却資産に替える計画だが、50年もすればほぼ償却して資産価値がなくなる。再建できなくなる恐れがある。⑤容積率の緩和(600%→1000%)はデベロッパーの利益を上げるのが目的であることなどを語りました。

▼会場で配られた資料です

質疑応答では、

  • 地元では開発を望む声は出されていない。不安が広がっている。
  • 船橋市が出した資料だけではよく分からない。検討のしようがない。
  • セブン&アイ・クリエイトリンクが提示している床代、内装費(30億円)、土地代(50億円)なども適当な金額かどうか、よくみる必要があるのではないか。
  • 仮に決まったらどういう段取りで進むのか。議会との関係は。
  • 再開発の影響で学校がマンモス校になる事例がある。ここもそうなるのではないか。
  • 文化ホールは現地で建て替えを望む。
  • 20年前から、船橋市にも世田谷パブリックシアターのようなホールがあるといいと望んでいた。そんな風に生まれ変わるにはどれくらいの費用が必要か。
  • 48階での子育ては、子どもに良くない影響があるのではないか。

などの意見や質問が出されました。

こうした再開発は、一度決まったらあっという間に多額の税金が支出されていきます。そうならないように注意深く見ていく必要がありますし、高橋さんは同時に市にまちづくりの要望を出すチャンスだとも。全国では駅前に公園を設置した事例もあるそうです。

夕方は西船橋駅で、7期目をめざす丸山慎一県議や、地域の党後援会の皆さんと宣伝しました。「もらっていい?」とチラシを取りに来てくださる女性や、野田市の児童虐待死事件に関連して県政の問題を語る丸山県議の演説を、じっと聞き入るサラリーマン風の男性の姿が見られました。

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