船橋市の「国保のてびき」に「社会保障」の記載が入りました

国保

7日に新しい国民健康保険証を頂いたあと、気付きました。

平成30年度(2018年度)版では「国保のしくみ」について「病気やけがをしても、安心して医療を受けられるよう、加入者みんなでお金を出し合い医療費に備える制度です」とだけ書かれていました。

国保は本来、社会保障です。戦前は法律上、相互扶助(助け合い)の制度とされていましたが、戦後に法律が変わって国保法第1条に社会保障という言葉が入りました。「自分や家族、周りの人の力だけではどうにもならない人を支えるのが社会保障」(三重短期大学の長友薫輝教授)と言われるように、国保は単なる助け合いの制度ではありません。

しかしこのことはあまり知られていません。市内では被保険者の14%が国保料を滞納していますが、その最大の原因である高すぎる国保料について、「助け合い」の制度だから仕方がないと我慢している人が多いのが実態ではないでしょうか。

私は「民間保険と同じと受け取れるような記載はやめて、広報や手引きに『国保は社会保障』と記載すべきだ」と、船橋市社会保障推進協議会の皆さんと一緒にこの間求めてきました。議会でも取り上げました。

▲2018年度版

▲2019年度版

新年度版では、国保のしくみについての記載が下記のように変更されました。

「国民健康保険は、日本の社会保障制度の中核である国民皆保険制度を支える重要な基盤であり、被用者保険に加入する人等を除く全ての人を加入者とする公的医療保険制度です。
地域住民が安心して医療を受けられることを目的とし、加入者の皆さんが思いがけない病気になったり、怪我を負った際に、原則、かかった医療費の2割~3割の負担で済むような制度となっています。
こうした制度を維持するため、国民健康保険に加入している世帯ごとに保険料を出し合い、それに国等の負担金を加えることにより、財政運営を行っています。」

担当課の皆さん、動いて頂きありがとうございます。

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