原水爆禁止2017年世界大会に参加

お盆前の8月7〜9日、長崎市で行われた「原水爆禁止2017年世界大会」に参加してきました。

原水爆禁止世界大会とは、1955年8月に広島、翌56年には長崎で開かれて以来毎年、世界の人々と連帯して開催されています。主催は原水爆禁止日本協議会です。

1945年8月6日に広島市、9日に長崎市で原爆が投下され、その年のうちに約21万人の命が奪われました。しかしアメリカの厳しい報道管制によって、日本国内にも海外にも被害の実態がなかなか知らされませんでした。

1954年3月1日、アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で日本人が再び被災したのをきっかけに、広島・長崎の被害、放射能による惨禍が日本国民に広く知られました。核兵器廃絶を求める「原水爆禁止署名」が全国で取り組まれ、1年余で当時の有権者の過半数3400万に達したとのことです。

この世論を背景に、原水爆禁止世界大会がビキニ事件の翌年から開催され始めました。

私は中学生の頃に初参加して以来、今年で5〜6回目の大会参加です。初参加時は広島平和資料館や生で見る原爆ドーム、灯籠流しの風景が非常に印象的でした。

飛行機から見る都市

会場の長崎市民会館前で

眼鏡橋も見てきました

海外代表が核兵器廃絶を目指して発言

今年は7月7日に国連で核兵器禁止条約が採択されたという、歴史的な年の大会になりました。国連加盟国193カ国のうち、122カ国という圧倒的多数が賛成しての採択でした。

そのため大会参加者の発言は核禁条約に触れるものが多く、平和首長会議総会の最中に駆けつけた田上富久・長崎市長の発言も感動的なもので、会場の拍手も大きくなりました。

二日目の分科会で、私は「佐世保基地調査行動」に参加しました。長崎県佐世保市にある米軍と自衛隊の基地を、船で海上から、また山の上から見に行く分科会なのですが、毎年人気だとのことです。今回は約400人の参加です。基地まではバスで長崎市から1時間半〜2時間ほど掛けて移動しました。

米軍の強襲揚陸艦(岸壁など港湾設備がなくても上陸できるよう特化し、輸送ヘリや揚陸艇を搭載・運用する能力がある軍艦)ボノム・リシャールと輸送揚陸艦グリーン・ベイはオーストラリアに出かけていて不在でした。写真は海上自衛隊の護衛艦です。左側の「ちょうかい」と書かれているのがイージス艦(イージスシステムを搭載した艦。防空システム艦)です。すでに海自の強襲揚陸艦も配備されていると説明がありました。

佐世保港は広大な水域を持つ天然の良港ですが、80.5%は米軍への提供水域となっています。佐世保市民が自由に活用できるのは19.5%でしかないとのことです。

また佐世保市の市街化区域の約20%は米軍、海上自衛隊、陸上自衛隊の基地が占めています。地元の皆さんからは「観光でもっと栄えられる可能性があるのに、市の発展にとって重大な障害」「基地が経済の足を引っ張っている」との声が出されています。

弾薬庫や貯油所などの説明を受けたのちに山から佐世保港をみると、広い面積が米軍の支配下にあることがわかります。沖縄同様、アメリカの植民地さながらという感想を持ちました。

三日目の朝は長崎原爆資料館へ。この日は原爆が投下された9日で、入場無料でした。(普段は大人ひとり200円)

私は見学2回目でしたが、被爆者証言のコーナーをじっくり読んできました。

その先に「世界には今、核ミサイルが1万5千発ある」ということを示す模型があり、NPTなど様々な世界のとりくみについても紹介がありますが、今度ここに核兵器禁止条約について詳しい展示がされるのかなと思いました。

資料館内には長崎市の祈念式典中継を観ることができるホールも用意されていて、観てきました。式典には安倍首相も参加していましたが、長崎市の田上市長による平和宣言は条約に反対した日本政府を真っ向から批判するもので、驚きました。素晴らしかったです。ぜひ読んでみてください。

このあとは被爆者代表の深堀好敏さんが「平和への誓い」で被爆体験とともに核と人類は共存できないことを語り、「平和憲法によって日本が国際社会から得てきた尊敬と信頼を失ってはならない」と語り、子ども達の合唱も行われ、それぞれ中継会場から大きな拍手が起きました。

次の安倍首相による挨拶は広島市のとき同様、核兵器禁止条約には一言も触れないものでしたが、なんとホール内の誰一人として拍手をしませんでした。ご年配から学生まで、いろんな世代の方がいましたが、悲惨な被爆の実相を知ったあとなので、日本政府の姿勢はありえないものだと感じた方が多かったのでしょうか。

首相の次に挨拶をしたのは国連の軍縮担当上級代表・中満泉さんで、被爆地と被爆者への敬意、核兵器禁止条約に触れる挨拶で、中継会場からは拍手が起きました。

このあとに資料館前から乗ったタクシーの運転手さんは「今年の式典に安倍さん来てた?だめだよ来なきゃ。去年は来なかったんだよ」とぼやいておられました。

私も日本政府の姿勢はひどいものだと思いますが、被爆地長崎の方からすれば、やはり怒りが湧くのだろうなと思います。ぜひ核兵器禁止条約にサインする政府をつくることをめざす、日本共産党を応援していただきたいなと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です