10月13日に開かれた「船橋市総合計画審議会」で、委員のひとりが生活保護バッシングを行いました。「生活保護を使いながら家を持っていたり、外車に乗っているなど、なんでこの方達が生活保護を受けているのかという方が多い」という発言です。
生活保護では、資産価値が大きい土地や豪邸は処分して生活費に充てるよう求められることがありますが、基本的に住むための家の保有は問題ありません。自動車は保有も運転も原則として制限されますが、障害がある、あるいは近いうちに(近年では、コロナの影響が無くなったら)保護の利用をやめる見込みがあるなど、条件により認められる場合があります。
しかし船橋市は審議会でこうした説明をせず、「決められた調査をしている」としか答えませんでした。審議会の終了後、傍聴していた日本共産党の岩井市議が市に対し、生活保護バッシングがあったと指摘しましたが、9日後の第9回審議会を当該委員は欠席し、船橋市も言及しませんでした。現在公開されている会議録からは「家」や「外車」という言葉が削除され、何事もなかったかのようにされています。
委員の発言も問題ですし、そういう方を委員にしている船橋市も問題です。またこの発言をバッシングと認めない船橋市の姿勢は、非常に残念です。
ただ、市は今後「生活保護は権利」ということや、Q &Aを掲載した簡単なリーフレットを作るとのことです。バッシングを払拭するものになることを期待します。
12月議会の一般質問でこの件を取り上げました。以下に速記録を掲載しますので、ぜひご覧ください。録画はこちらからご覧いただけます。
このほか、気候危機への取り組みや、船橋市が来年春に行おうとしている国保料の引き上げの中止を求める質問を行いました。
▲速記録(完成稿ではないので、微妙に間違いがあります)
▲質問時の配布資料「民法上の扶養義務の種類と程度」
▲質問時の配布資料「決算補填等目的繰り出し金を繰り入れない場合の国保料」「船橋市の国保料と協会けんぽ保険料の比較」
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